UbuntuでBitZenyをマイニングする方法
Ubuntuで旧来のcpuminerを動かそうという記事は存在するのですが、BitZeny 2(つまるところcpuminer-2.6.0)に対応した記事があまり見当たらないので、自分で簡単にまとめてみました。
実行の前提としてUbuntuにtelnetとかSSHとか、コンソールでログインできること。root権限とかマイニングプールのユーザー・ワーカーの問題をある程度解決できる人であればそれほど難しくないです。Ubuntuのバージョンも16.04でも18.04のどちらでもいけるっぽいです。備忘録がてら。
cpuminerの準備まで
rootログイン。パスワードを要求されるため、rootパスワード入力。
su
各種パッケージの更新
aptコマンドでとりあえずいろいろと最新にする。
apt update apt upgrade
wgetのインストールとcpuminer-2.6.0のソースコードダウンロード
wgetのインストールコマンド。環境によってはすでに入っているかもしれません。
apt -y install wget automake make gcc libtool libcurl4-openssl-dev
cpuminer-2.6.0のソースコードをダウンロードする。*1
wget https://github.com/macchky/cpuminer/archive/v2.6.0.tar.gz
tarファイル解凍→コンパイル、できあがり確認
5コマンドあります、順番に実行してください。
tar zxvf v2.6.0.tar.gz cd cpuminer-2.6.0/ ./autogen.sh ./configure CFLAGS="-O3 -march=native -march=native -mfpmath=both" make
cpuminerができあがっているか確認する。lsコマンドとminerdのヘルプを表示させています。
ls -l minerd ./minerd --help
実際にマイニングしてみる
この記事を読むような人は、マイニングプールとワーカーの設定はすでにできていると思われるため、そこについては省略します。
minerdの実行
cpuminer-2.6.0のディレクトリに移動し、minerdを実行する。
cd cpuminer-2.6.0/ ./minerd -a yescrypt -o stratum+tcp://mining-zeny.mdpool.info:6969 -u 登録ユーザー名.ワーカー名 -p ワーカーパスワード
マイニングコマンドを実行する。BitZenyマイニングの紹介記事なんかだとLAPoolが代表的ですが、それだとありきたりすぎるので今回はzeny MDpool(new)でのコマンドの例です。
使用スレッド数を制限する
上記のコマンドではCPUリソースがある限り、フルで使おうとしますので、今どきのマルチコア/マルチスレッドCPUでスレッド数を絞りたい場合は-tオプションを指定します。
./minerd -a yescrypt -o stratum+tcp://mining-zeny.mdpool.info:6969 -u 登録ユーザー名.ワーカー名 -p ワーカーパスワード -t 4
例えば私の使っているCore i7-3770だと4コア8スレッド*2なCPUですが、上記の例のように-t 4をつけることで4スレッドまで指定ができ、CPU使用率も50~60%程度を推移するようになります。
nohupコマンドを使い、放置できるようにする
物理的にUbuntuマシンへ直接ディスプレイとキーボードをつないで…としていない限り、telnetやSSHで接続していた場合、ターミナルソフトをバツ閉じしてしまえばマイニングはそこで終了です。となるとどこかのマシンにターミナルソフトを常に残しておかないと…という不便な自体になるので、それをnohupコマンドで回避します。
nohup ./minerd -a yescrypt -o stratum+tcp://mining-zeny.mdpool.info:6969 -u 登録ユーザー名.ワーカー名 -p ワーカーパスワード -t 4 & tail -f nohup.out
これだけです。Ctrl+Cで止めてみたり、ターミナルソフトをバツ閉じしてもマイニングは動き続けます。
ちゃんと動いているか確認する。おなじみのtopコマンドを使って、minerdが動作している確認できます。
top
これでminerdがCPU使用率を専有していればマイニングは継続しているわけですね。
なおtopコマンドはShift+Pなどでプロセスの表示順ソートができるようです。デフォルトではCPU使用率が高いものから表示されてはいると思いますが、そうでなければShif+Pでソートしてみてください。
ここまででUbuntuでのBitzenyマイニングの手順は終わりです。Ubuntuでと書きましたが、aptが使える環境であれば、どのディストリビューションでもできそうな気がしてます。