satoshi_komyのブログ

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携帯電話の通信速度

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 現在は理論値を表示しているが、実際の速度は大きく下回る場合が多い。このため、全国10都市の計1500か所で計測した速度を「19・8~33・0Mbps(メガ・ビット毎秒)」などと幅を持った数値で示すように促す。

携帯電話の通信速度はLTE化、LTE帯域幅増加(Carrier Aggregation含む)、LTE-Advance対応などで理論値・実測値ともにどんどん高速になってはいるのですが、広告などで唄える実測値はどんなもん?というお話。
携帯電話の通信速度は環境に左右されやすく、ユーザーの多い/少ない、基地局からの距離、位置、時刻、端末(HW/ドライバ)の出来などなど影響を及ぼす様子は多々あるわけで、正確な計測は非常に難しいわけです。全国に100万局展開してます!ってことであれば、「100万局を捕捉させた状態で24時間のFTPダウンロード測定*1週間」とかやれば地域ごと/局ごとに結構正確な値を取ることはできそうですが、とんでもない費用(主に人件費?)がかかりそうですよね。しかもそんなことをやってる間に新局/廃局が発生してNW環境が変化、計測データは参考値に・・・ってことにもなりかねないわけで。
2012年秋のiPhone5発売と同時に各社LTE環境の通信速度を~って記事がそこかしこで見られましたが、あれも山手線一周してその場その場の通信速度を測定しているに過ぎず、やはり時間や位置も不明確なことから参考値でしかないよなとも思うわけで。

あ、上で提案した100万局を~ってやつ、日本全国で同時にやったら上位交換機や相手先FTPサーバーもパンクしそうなので、やっぱりまともな速度が出ないでしょうね・・・

ということで携帯電話の通信速度測定は非常に難しいという話でした。